モズクについて
■モズクの種類
天然のモズクはホンダワラなどの海藻類に付着します。「藻に付く」から「モズク」という名前になったといわれています。一般には太モズク(ナガマツモ科イシモズク、オキナワモズク、クロモ、マツモ科モズク)と糸モズク(モズク科モズク)があります。中でもオキナワモズクは柔らかくヌルヌル感が強いのが特徴です。
■モズクは綺麗な海にしか生息できない
モズクはミネラルや食物繊維が豊富で、しかも低カロリー食品です。
モズクは日本海沿岸を中心に全国で採取されていましたが、現在では食用モズクの99%は沖縄産の養殖ものです。なぜ、全国各地で採れなくなってしまったのでしょうか。理由は「モズクが綺麗で澄んだ、浅い海にしか生息できない」ことにあります。ワカメ、昆布よりもモズクの方がフコイダンの含有量が多く、特に沖縄モズクが多い。
炭水化物 (糖質) |
アルギン酸 | アルギン酸ナトリウムとは、昆布などの海草類に多く含まれている水溶性食物繊維。海草類のネバネバとした物質の成分がアルギン酸ナトリウムである。 |
---|---|---|
フコース | フコースは、デオキシ糖の一種である6−デオキシ-ガラクトースで、数千〜数百万、数千万の分子量をもつL-フコースの分子体をフコイダンと呼んでいます。 | |
その他キシロース、フコオリゴ糖など | ||
脂容性成分 | アラキドン酸、EPA、フコステロル | |
カロチノイド | フコキサンチン | フコキサンチンは、海藻類に含まれるカロテノイドの一種で海藻類が光合成をするときに光のアンテナ役をする色素。フコキサンチンは、海藻にしか含まれない成分であるため、工夫して一日一度は取るように心がけるとよい。フコキサンチンを多く含む食品は、ワカメ、ひじき昆布などで、海藻といっても渇藻類の海藻 にしか含まれていない。 |
■沖縄モズク(オキナワモズク)とは?
沖縄モズクには、他の藻類と比べて多くのフコイダンが含まれています。しかも成分の大部分がフコース及び硫酸化フコースから構成されていて、他の糖をほとんど含んでいない事から、沖縄モズクのフコイダン含有量はコンブのそれの約5倍と言われています。
また、コンブなどからフコイダンを調整しようとするとヌルヌル成分のアルギン酸などが混入して精製には相当の困難が伴うのですが、オキナワモズクではその問題が容易に解決できることが判明しています。
オキナワモズクは、西表島から奄美大島にいたる地域特産のフトモズクで、島々周囲や浅いサンゴ礁で20年ほど前から生産されています。沖縄県が特産品として復興しており、養殖技術の向上で生産量が増大99年には2万トンを超え、日本のモズク生産量の9割を沖縄が占めています。
沖縄県産のモズクは全国生産量の90%以上!
■オキナワモズク(ナガマツモ科 通称:フトモズク)
(学名:Cladosiphon okamuranus TOKIDA) 褐藻類。
西表島から奄美大島に至る海域の特産種。沖縄が全国生産量の90%以上占めています。方言では「スヌイ」と呼び、古くから食されてきた身近な食材です。形状は粘性に富み、太さ1.5mm〜3.5mm、長さ25〜30cm。コシがあり粘性が強いのが特徴でまた、食物繊維やミネラル等を豊富に含んでいます。海面に張った大きな養殖網に繁殖させます。
オキナワモズク (フトモズク) |
西表島から奄美大島にたる地域に生育している沖縄が産地であり、フコイダンの含有量は多糖類の中でナンバーワン。他の海藻類に比べてフコイダンを抽出しやすいのが特徴。 |
---|---|
トンガ産モズク | フコイダンを豊富に含有。大陸から遠く離れたトンガ周辺の海域は、環境に汚染されていない綺麗な海として知られています。 |
ワカメのメカブ | 北海道から九州までの日本海沿岸や太平洋沿岸、瀬戸内海と朝鮮半島で採れる。粘性が高くフコイダン含有量はモズクに次いで多い。 |
ガゴメコンブ | 北海道の南西岸で採取されるコンブで、トロロコンブ属に分類される。とりわけヌメリの強いコンブで、フコイダン含有量も乾燥重量比で4〜5%と多い。 |
ヒバマタ | 北欧や北海道、カラフト、米国太平洋側に分布している。フコイダン原料として最も歴史が長く、その用途は化粧品に 多い。ミネラルが多い。 |
その他褐藻類 | フコイダンの含有量は少ないですが、とろろ昆布、ヒジキなどにフコイダンは含まれています。 |
※本説明は、金秀バイオ株式会社製品に関しての説明です。「シーフコイダン」は除きます。